*

弘前大学出版会

【hm027】周縁地域の自己認識 −津軽とオタゴの知識人を中心に−
周縁地域の自己認識 −津軽とオタゴの知識人を中心に−
配達日指定:不可
税込み価格:1,540円 送料別

本書は、北半球と南半球のそれぞれ「辺境」とみられる津軽とニュージーランドのオタゴ州の人々の心理状態と自己認識を取り上げ、歴史、言語、文学、産業、芸能、環境などの角度から、地方文化に貢献した知識人の役割を検討する論文集である。日本、ニュージーランド、米国に在住する十二人の研究者による「辺境意識とアイヌ史」(河西)、「津軽作家の周縁意識」(山口)、「北畠八穂の文学における津軽」(サワダ)、「津軽作家の自嘲表現」(郭)、「南島の周縁性とフレイムの文学」(ヒル)、「バクスターとダニーディン」(中尾)、「始まりの場所としてのダニーデン」(澤田)、「『リンゴ伝説』を考える」(北原)、「オタゴの華僑・華人たち」(テナント)、「周縁地域の地方音楽」(ジョンソン)、「原生林保護」(郭、スター、ビティ)という十一編の論文によって津軽とオタゴの文化の独自性と重要性を鮮やかに論証している。

第1部 近代津軽の文化人と自己認識
第2部 オタゴの周縁性と文学者
第3部 周縁地域に生きる人々と自然・産業・文化 

人文科学

前に戻る