弘前大学生協について

理事長挨拶

理事長画像弘前大学生活協同組合
理事長 山田 史生

先日、アメリカ人の友人にちょっとしたことを頼んだら、即座に「Why not ?」といわれました。 「いいとも!」と。 not にアクセントがきます。 「あなたの頼みを、わたしが断るだろうと、あなたがおもうべき根拠があるならいってみて。 そんなものはないよ」といった感じでしょうか。

「なんかダメな理由でもあるの? OKに決まってるじゃん!」という返事からは、たんなる「イエス」や「OK」じゃなくて、むしろ「やりたいですよ」くらいの積極的なニュアンスが伝わってきます。

さらに「わたしがNoという人間にみえますか?」というニュアンスもあります。 「あなたの頼みなら99%はイエスです。 残りの1%はよっぽどのことだけど、今回がその1%だとでもいうのですか?」という感じがします。 あなたのことを大事におもっています、という気持が伝わってきます。

弘前大学生協は、組合員のみなさまの要望に対して、つねに「Why not ?」といえるようなポジティブな人間関係を構築したいとおもって活動しています。 「生協に頼めば、なんとかしてくれるだろう」と組合員のみなさまに信頼してもらえるような組織でありたいと念じています。

生協ができることは、意外と限られています。 ただし、できないことを「できない」で片づけてしまうと組合員と生協との関係はだんだん希薄なものになってゆきます。

ためしに目隠しをして歩いてみると、キャンパスは壁だらけ、段差だらけで、とても歩けたもんじゃないです。 さんざん壁にぶつかったり、段差につまづいたりしたあと、目隠しをとってみると、キャンパスの新しい様子がみえてきます。そういう新しい状況に、生協はつねにフレキシブルに対応したいと思っています。

なにか頼まれたときに返す「Why not ?」というたった一言には、協同組合の精神が投影されています。 組合員のみなさまにとって、そういうポジティブな組織であることを心掛けながら、弘前大学生協はこれからも弘前大学とともに歩きつづける所存です。

(60周年理事長挨拶 Why not ? 60周年をむかえて)

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