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弘前大学出版会

【ns042】ルート君と数楽散歩
ルート君と数楽散歩
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税込み価格:1,760円 送料別

 本書は、ルートをテーマとした3つの話題、「作図」、「算術幾何平均」、「平方剰余」について解説された数学の専門書である。いずれも若き日のガウスの偉業を現代の数学的な立場から解説している。これらは後に3本の大木に成長することになる。第1章「作図」では、18歳のガウスの発見「定規とコンパスのみによる正17角形の作図」について紹介されている。この発見は、若きガウスをして数学者になることを決意させ、碩学ガウスにみずからの墓標へ正17角形の刻印を切望させるに至った。ガウスにとっていかに鮮烈な発見であったかがうかがえる。上記の3話題は、独立に読むことも可能である。これらの発見のルーツ(roots)はルート(root)であることを読者は本書を読み進むうちに知ることになるだろう。学部のセミナーや特論に推薦したい著書である。

自然科学

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