弘前大学出版会
【hm010】津軽はおもしろいシリーズ(1) あっぱれ! 津軽の漆塗り
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第1回弘前大学出版会賞(2010年)
いま、人々が地域の伝統文化について学ばなければならない大切なこと、必要なことは何か?そのことに気づかせてくれる教養書である。内容は、津軽という地域の漆芸に限定しているが、漆器製作の手引き書というよりも、日本の漆器「津軽塗」とは何か? という疑問に対して、津軽塗の定義、津軽において「塗」という語がもつ意味、津軽塗の歴史、江戸時代の漆塗手板、塗料である漆や漆器の保管の仕方までとりあげ、わかりやすくまとめている。特に歴史については、四百年の歴史をもつ津軽塗が、時代の流れに、どのように対応しながら伝承されてきたかがわかる。また、今日の漆職人たちがなぜ江戸時代の変わり漆技法にこだわっているのか?
その理由は、創造的意匠のカラー写真を見ると、古くて新しい点にあることがわかる。