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弘前大学出版会

【ss023】『資本論』研究−労働価値論・貧困の蓄積論・経済学批判−
『資本論』研究−労働価値論・貧困の蓄積論・経済学批判−
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資本主義経済の投機化や財政危機などの相次ぐ体制的危機を反映して、マルクスや『資本論』が注目されている。しかし、『資本論』理解をめぐって、かつて至るところに山なす論争があり、根幹である労働価値論さえ整合的に解釈できていないし、「貧困化」論のように現実の前についえた理論さえある。この状況が、90年代以降に労働価値論批判、マルクス相対化の潮流を生み出してきた。  問題は、『資本論』にあるのか。本書は、とりわけ論争が多い労働価値論と価値実体論、「貧困化」論、さらに『資本論』を小農に適用したとされる農業問題論を取り上げ、それらをめぐる問題と論争が、『資本論』から逸脱した通説的・通俗的解釈やイデオロギー的解釈が生み出したものであり、『資本論』に即して読むならば、論理と現実に整合的な『資本論』理解が得られることを論証している。

第1部 労働価値論
第2部 貧困の蓄積論・変革論
第3部 経済学批判 

社会科学

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