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弘前大学出版会

【ns058】植物細胞壁実験法
植物細胞壁実験法
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税込み価格:6,050円 送料別

最近はトクホや健康食品のコマーシャルでは機能性オリゴ糖や食物繊維といった言葉をよく耳にしますが、これらが植物細胞壁を原料として製造されていることは一般には意外と知られていません。このように食品としてはもちろん、バイオマス燃料の原料としてなど様々な方面で利用可能な植物細胞壁は、私たちの生活に欠かすことができません。
 本書では、植物細胞壁の取り扱い法や分析法が、初学者にも使いやすいように「基礎編」「応用編」の2部構成で紹介され、実験時の写真や図、グラフ等も解説とともに多数掲載されています。特に最終章にはよく使われる試薬や酵素、データベースなどの情報が掲載されており重宝することと思われます。
 植物細胞壁の研究に関心を持つ理学、農学、生活科学などを専攻する学生や研究者に、広くこの実験マニュアル書を手にとってみてもらいたいと思います

植物細胞壁は、植物に固有の組織で、植物の生命活動に必須なものである。また、バイオマス資源として地上で最も蓄積量が多く、再生産可能な資源でもある。本書は、その植物細胞壁に関する最新の実験書である。本書は基礎編と応用編の2部から構成されている。
 基礎編では、呈色反応など多糖類やリグニンの伝統的な分析法から、高分解能NMRや質量分析計、電子顕微鏡などの分析機器を用いた最新の分析手法を取り上げている。
 応用編では、これらの手法を用いた多糖類やリグニンの構造解析や生合成、分解過程の研究を紹介している。第一線の研究者が、これから研究を始める人の立場に立って記述した本であり、植物科学・木質科学・資源科学などの分野の大学学部生や大学院生のための実験書として、また、研究者や技術者のためのマニュアルとして有用である。

自然科学

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